世田谷ボロ市


 世田谷ボロ市は、毎年12月と1月の2回開催されている。12月の開催は平日に当たることも多いが、1月の開催は成人の日で祝日に当たるため、ボロ市通りはものすごい人でにぎわう。この日は世田谷区民会館で成人式も行われるので、普段は静かな世田谷線は、晴れ着を来た成人や、ボロ市に出かける人たちでぎゅうぎゅう詰めになってしまう。

 ボロ市では、200円のくつしたや、様々な骨董品、バナナのたたき売り、神棚、中古オーディオなど盛りだくさんなのであるが、その中でも私が最も楽しみにしているのは、中古カメラを売っているお店である。世田谷ボロ市には、毎年カメラを出しているお店が3店ほどある。ところが、不思議なことにこれらのお店はいつ行っても人がいっぱいで、なかなかカメラを手に取って見ることができない。それでも、人の波をかき分けて、根気強く順番を待っていると、ようやくカメラをさわるチャンスが巡って来るというものだ。

 ボロ市まんじゅうを食べながら、ボロ市通りを歩くのもまた楽しい。あったかいボロ市まんじゅうが、冬の寒さを忘れさせてくれる。

 ボロ市を満喫したら、天狗湯にゆっくりとつかって、ボロ市での疲れを癒す。さっぱりした身体で帰路につけば、ボロ市の楽しみも倍増である。

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